
今
年のアルバムは部分的にロック色が強いが、初期のアルバムの「Beach
Time」ほど“重量感”と“スピード感”があるわけでもなく、かと言って「Season In
The
Sun」のように“硬派”と“軟派”が共存するわけでもなく、「ちゅーと はんぱやなー」という昔懐か
しい突っ込みが聞こえてきそうな印象もあるのは否定できない。また、せつない夏の終わり、さらに噴水に使用できるバラードもないようである。個人的な想いでは、野外ライブではアルバム曲の「青い悲しみの向こうに」の 後に、96年のアルバム「Only Good Summer」の「夏の終わりに」の♪眩しいシーズン〜 のところで噴水!、という何の根拠もない(笑)予想を立てている。 言うなれば、“惚れた晴れたの恋物語”よりも、“男っぽい、男くさい”アルバムという感じである。 アルバムにはその年の野外ライブのコンセプトのヒントが明確に散りばめられており、裏を返せばアルバムの曲を野外ライブで演ることを前提にし、それを常に意識したアルバムの作り方をしているのも手に取るようにわかる。 主婦兼シンガーソングライターとしてヒットを放つがステージには立つことはないかの女性シンガーとは違って、TUBEはやはりライブありきのバンドであるということをファンに認識させてくれる。 地球規模の気候変動に対応するために日進月歩に多様化・合理化されていく自動車の仕様のように、TUBEのアルバムも91年の「湘南」ぐらいから音楽の ジャンルが多岐に亘るようになってきた。そして、多種多様な変化を経験するも、デビュー当時の初期の雰囲気の曲も所々に偏在させてきた。 あの大女優が、“すこーし愛して、ながーく愛して”と甘い声で囁いたが如く、景気や気候の変動にもめげずに長期に亘って愛され続ける夏バンド TUBE。 今年の涼しい夏は、日照時間の例年に対する減少に影響を受けてビールやアイスクリームの消費量が少ないという。これと同じく、日照時間とTUBEのニュー アルバムの売り上げ数にも、当然相関関係があってしかるべきであるが、この夏にサザンの新曲が聞けない状況下において、夏バンドとしては依然として孤軍奮 闘中である。 もう少し、天もTUBEに味方をしてもいいのでは、とまで思ってしまう、もう終わりが見えてくる夏のひととき。 残暑で売り上げ数を伸ばすことができるか? がんばれ!TUBE! 続く |
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