アンコール。
シャツを着替えて、達郎が登場。
ギター演奏しながら歌っていたので、汗びっしょりだったはずである。
一番新しいシングル“ずっと一緒さ”で、アンコールは幕をあける。
 
そして、今年はアトム生誕50年の年(達郎はライブで言っていたが)。アトム世代として、手塚治虫氏へのトリビュート・ソングとして作られた‘91アルバム「Artisan」のトップに収録されている“アトムの子”。
曲は完全な打ち込み音で、ダイナミックなドラム・プログラミングがベース。
プログラミングされたドラム音のオケを使用するのかと思いきや、嬉しいことに生ドラム!
従って、ライブで再現するとなると、ドラムが極端に忙しい曲になってしまうが、24歳のドラマーはそんなことなどもろともせず、叩き続ける。
ギターソロの前の♪3、2、1、ソロ! も決まったが、達郎がギターソロをやったのか、佐橋氏か、ちょっと記憶が定かでない。
 
“Down Town”はSugar Babe時代の曲で、これをやらずして達郎ライブはあり得ない。
「ワン、ツー、ワンツー!!」の達郎の掛け声で、イントロの佐橋氏のギターが鳴り出す。
土曜日の夕方の七色のたそがれ、シャボン玉のように消えていく今宵限りの恋もまた楽し。。。
さすがに本人自身も思い入れが深いようで、ノリまくり!
「Remember Sugar Babe! Down Town!」
 
ラストはこれまたいつも通り、‘82年の新婚当時にリリースされたアルバム“For You”から“Your Eyes”。
新婚当時のラブラブな雰囲気が、曲からこれでもか〜というぐらい伝わってくる。英語の歌詞だが、サビの日本語概訳は、
♪朝 目が覚めると君の瞳が僕の目の前に現れるんだ 君は僕の夢を叶えてくれるひと なぜなら僕は君を愛しているから 
はいはい、もう好きにしてちょーだい!
ライブでは一人多重コーラスをバックにしたアカペラ・バージョンを聞かせてくれる。
この頃の達郎の曲はコーラスは凝りに凝っているから、ピアノやドラムのバックの演奏がなくても、コーラスだけで一人アカペラが成立してしまう。
うっとり聞き入りながら、これまでの3時間超の貴重な時間が頭の中を駆け巡ると同時に、不思議と、達郎に夢中になっていた19歳の頃の記憶が浮かんでくる。
 
“Your Eyes”を歌い終わって、最後に達郎が一言、「人生楽あれば苦あり、危機をチャンスとして、とらえて頑張っていきましょう!」。
そして、なぜか不思議な気持ちになった。
思い起こせば、達郎を聞き始めた20年前の状況に、現在の自分の状況が似ているような気がする。
何をしてもうまくいかなかった10代後半、常に屈辱と挫折と絶望を味わったあの頃。引っ込み思案の自分に嫌気がさすも、どうしようもない。
19歳の時に、後に親友の一人になる男と出会い、人生が上向き始め、何をやってもほとんど思い通りに運んだ20代。TUBEの音楽との出逢いがそれに拍車 をかけて、これこそ人生絶頂で行け行けGoGo、欲しいものはすべて手に入れるように必死になって、もぎ取るエネルギーがあった。
転職から始まった30代は、奈落の底に落ちるように、何をやってもうまくいかない10代の状態に逆戻り、精神的にも行き詰まりモチベーションはすでに枯渇 寸前。暗部の自分がさらにこれを後押しして、真っ暗なトンネルから抜けることができない負のスパイラル。引っ込み思案は極度に進行。
最近、職場が変わって心機一転、またやってやろうか!みたいな19の頃の気持ちに戻ったような感触。
失われた30代の10年はもう二度と戻ってきやしないが、人生の長い道のりで、これからの人生の扉を1枚1枚めくるのを楽しむのもありかな、と。
 
すみません、ライブから大きくそれました(笑)。
 
ファイナルレポートへ



<EZ>