ライブ後半からアップテンポの曲が集中する。ステージ上のMusicianと観客のテンションが上がり、ライブの一番の盛り上がりどころとなる。
MCが終わり、「それでは、ここからもまた、いつもの山下達郎のライブです。」とギターをシャカシャカ鳴らせて“Bomber”。79年ごろ、大阪のディスコで流行ったと言われるファンキーなナンバー。
この曲で小笠原氏のドラムソロだったと記憶しているが。他のバンドメンバーが横に集まってニコニコしながら、冷やかしているようにひそひそ話。 “おーアイツ、今日もノッテるなー”ってな感じで。達郎の熱い視線が注がれる。歌っている時とはうって変わって、まるでプロ野球 のスカウトのように、プロの技を見極めるような鋭い目つき。
 
そして次のこの曲のイントロのE.Pianoの音が聞こえると、観客は初めて立ち上がる。
自分も、ライブではこの曲で初めて立ち上がったが、視界が変わりステージが一気にクリアーに見渡せる。まさに、ライブハウスの雰囲気。
“Let's Dance Baby”。CDとは異なり、ライブバージョンのこの曲は、ファンキーな洋楽のカバーもミックスされて、アメリカ50年代の渋いロックン・ ロールに変身する。この曲の3人のコーラス隊のコーラスワークも、このライブ一番の見せ場。
エンディング部で、達郎の声はフルモード、♪Oh Oh 〜Baby〜〜〜 キッキッキッキッドュナップッ、Baby〜〜〜〜 (転調して)Wanna!Baby〜〜〜〜
うーん、決まりまくりのエンディング。こんなパフォーマンス、誰も真似できない!
初めて達郎のライブに来た人は、達郎がこんなにエモーショナルなシンガーであることを知らされ、言葉を飲んだことだろう。これが正真正銘のプロのMusician、ロックンローラーのライブだっ!、というのを見せつけられた感じである。
 
“高気圧ガール”
イントロはCD通りの一人アカペラのオケを使用。
♪にーせーんーマイル飛び越えて〜 から突然、音の波が3次元的に広がり、様相がクラシカルなこの国際会館こくさいホールにはトロピカルな雰囲気が一気に広がる。
そして、ホールには一足早い夏が訪れる。
当時、“やっぱり夏は山下達郎さんでしょう”と、ある音楽評論家がラジオで話していたことを思い出すが、この太陽の光を反射するような陽気で心地よいサウンドは、当時のリゾート・ポップスの中では抜きん出た存在だったはずである。
♪連れて いって おくれ〜どこまでも (Ah〜) こーきあつガール
 
“RIDE ON TIME”
イントロの部分のピアノの音に合わせて、ドラムの一撃一撃が快感。
相変わらずのベースの重低音と達郎と佐橋氏のツインギターにより、CDの音よりも、よりリアルにより細やかによりダイナミックな音に仕上がっている。
ライブハウスのグルーブを持ったこのライブバージョンの「Ride On Time」。
水平線をバックに聞く音とは明らかに異なり、クリアーさ・鮮明さ・重厚さすべてにおいて、ロックン・ロールしている。こんなにロックンロールしていいのだろうか?
そして、この曲恒例のマイクなしの生声でのアカペラ・パフォーマンス。「もう年ですから・・」と言いつつも、ステージの後方へと下がったかと思うと、声量 150%で10年前と全く遜色のない声量を披露してくれた。何度も言うが、こんなの他の人のライブでは見ることはできない!!
 
その5へ続く



<EZ>