悪党に囲まれ、絶体絶命のピンチに立たされる二人のドジ刑事。

「おーい、トミー。この場なんとかしろよ〜。」
「せんぱーい、ぼく、足がすくんで動けませーんっ。」
「びーびー泣くんじゃないよ。お前それでも男か!
 この女の腐ったの!お前なんか男じゃない、女だっ!
 何がトミーだ、お前なんかトミコでたくさんだ!この男女のトミコーっ!!」
「俺は男だーっ!!!あちょー!!」
 
気弱な刑事が一瞬にして空手使いのスーパーマンに変身!
このお決まりの筋書きの刑事ドラマ「噂の刑事トミーとマツ」は79年のパート1と82年のパート2として、2回放映され、大ヒットした。

この時代、刑事ドラマが大流行でしかもヒットの多かった時代である。
「太陽に吠えろ」、「大都会」、「Gメン75」、「熱中時代〜刑事編〜」、「特捜最前線」などシリアスなストーリーものが多い中、同ドラマはシリアスさも 含むがトミーとマツのコミカルな掛け合いが大人気となり、一世を風靡したのは記憶に新しい(いや、もうずいぶん前だ。新しくないか(笑)。)

再放送を見ても、いまだにこの掛け合いには笑ってしまう。
また、彼らを取り巻く同僚や上司との会話にも、トミーとマツは怒鳴られながらも、上司の深い愛情を感じる。
 
さて、事件が一件落着しドタバタ劇が終わり、松崎しげるが歌う主題歌でENDINGとなる。このドラマに使われた主題歌3曲は全てしっとりした大人のバラード。

1.ワンダフル・モーメント(Part 1の林隆三演じる御崎課長更迭まで)

2.マイ・ラブI GAVE YOU MY LOVE
 (Part 1 石立鉄男演じる鬼の相模管理官が新課長に着任〜Part 1 ラスト)

3.愛の静けさ(Part 2)

ドラマの中で演じる“マツ”こと松崎しげるの渋い歌い方、そして抜群の歌唱力には舌を巻く。
ドラマの中の“マツ”は、一本気の典型的な江戸っ子で正義感強すぎ、美女に弱く、思い立ったらすぐ行動の単細胞、敵のアジトを見つけると一人でも突っ込んでいく正義感のかたまり。
森村婦警いわく、“短足ドジマツ”。

しかし、ドラマを1歩離れると、落ち着いた雰囲気の180度異なった松崎氏のもう1つのキャラがこれらの曲には色濃く表現されていた。
 
その2へ続く。

 

<EZ>