
| 最近残暑厳しい日々ですが、ほぼ同じタイミングで、この夏の素敵な新譜2曲がリリースされましたので紹介します。 1.こころ(小田和正) ![]() とにかく爽やか。抜けるような青空と風を感じる。そして曲の全体を通して、遠い昔となってしまった10代、20代の男女のみずみずしい恋心で満ち溢れてい
る。もう自分には味わえない感情や気持ちであることは重々理解しているが、ちょっと開き直って、この曲を聞いて“若返る”ことも
OKか?
誰もが体験する初恋。そんな曇りや下心のない“純粋さ”と“大好き”という気持ちだけで前進していく 姿は、10代・20代の特権と言える。恋するストレートな気持ちを歌いこみ、16年前の月9のドラマの主題歌“ラブ・ストーリーは突然に ”とは異なり、前向きで躍動感がある。 しかし、60歳の男性が歌っているとは思えないほどの声の透明度・キーの高さそして声量。いつもながら圧倒されるが、期待通り。 そして、還暦を過ぎても全く創作意欲が衰えず、さらなる感動を与える作品を世に送り出すこのひと、さすが、今の日本を作った団塊の世代の代表である。オ フコースや初期のソロの頃の曲は内省的な詩の世界とメロディーがベースだったが、ほんと最近の小田さんの曲は元気になれる曲が多い。 2.風の詩を聴かせて(桑田佳祐) ![]() アコギ2本とパーカッションがメインであるが、ヘッドホンで聞くと、こ
れらが目の前で演奏されているような音の配置、音の広がりを楽しめる。桑田ソロにしては珍しく“アコースティック”への強いこだ
わりを感じる1曲。イントロの主旋律の音はなんの楽器を使用しているのか非常に興味があったが、なんとシンセサイザーだった。
1stソロアルバム「Keisuke Kuwata」のラスト「誰かの風の跡」を思い起こさせる“せつない夏の終わり”を歌った本作は、まさに“桑田節 ”の一言に尽きる。アップテンポでHな歌詞の曲を書くかと思えば、こんな胸を打つ叙情的な歌詞とメロディーを書くひと、桑田さんあなたはシブ すぎる! 同じ夏を歌う“波乗りジョニー”と異なり非常に地味だが、毎年の夏の終わりには聞きたくなる夏ソングの1曲となること は間違いなさそうだ。 がんで亡くなったプロのサーファーの実話を基にした映画の主題歌ということで、“人生の臨終の時”と“夏の終わり ”をうまく重ねて捉えた歌詞。ひとは亡くなると魂になり土に帰ると言われるが、再び生まれ変わって世に姿を現すという“リ・イン カネーション(輪廻)”という考え方がある。 “死んでも生まれ変わってまた会おうね”という希望と、毎年去っては次の年にはまためぐりくる“夏”という季節、両者は非常に似ている。 余談だが、ここで日本を代表する“夏バンド”の過去のシングルの対決を見てみると(個人的な見解。あくまでシングルのみを考慮しており、アルバムベースではまた対決の様相は変わってくる。)、 01年 “波乗りジョニー” VS “燃える煙るモナムール”
・・・文句なし、桑田ソロの勝ち 02年 “東京/可愛いミーナ” VS “風に揺れるTomorrow” ・・・微妙だけど、桑田ソロの勝ち 03年 “涙の海で抱かれたい” VS “Letユs go to the sea” ・・・懐かしい歌謡ポップの爽やかさで、サザンの勝ち 04年 “君こそスターだ” VS “夏祭り” ・・・圧倒的に、サザンの勝ち 05年 “BOHBO No.5/神の島遥か国” VS “Sky High” ・・・さすが20周年、TUBEの勝ち 06年 “Dirty Old Man 〜さらば夏よ〜” VS “みんなのうみ” ・・・夏の終わりの美しいハーモニーで、やはりサザンの勝ち 07年 “風の詩を聴かせて” VS リリースなし ・・・TUBE棄権(笑)、で桑田ソロの勝ち ということで、過去の夏対決は、私個人の独断と偏見でサザン(桑田ソロ)の6勝1敗となっている。 対照的な曲調の前述2曲であったが、2人のベテランミュージシアンがリリースしたシングルは、“暑い、暑い”と言っているうちに いつのまにか過ぎ去ってしまう2007年の“夏”の思い出に染み透っていくことは間違いない。いや、これからの夏も。。。 そして、毎年恒例の夏の野外ライブが終わった瞬間、夜空を見上げてつぶやくのであろう、“暑かったけど、短かったよねえ、今年の夏・・・”。 以上 |
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