
| 今年もまたあの夏がやって来る、そしてTUBEが僕らのもとにやって来る。 21歳になったTUBEの5年ぶりのホールツアーである。 2000人あまりの客席数で、ステージと観客席の距離が野外とは比べ物にならないくらい近い。これもなんとなく不思議な感があるが、ステージの様子が手に取るようにわかるのはうれしい。 今回は、会報によると、4人だけで行なうステージらしい。サポートメンバーなしでどんな曲ができるのか。ボーカル、ギター、ベース、ドラムはバンドを結 成するには最低限必要なユニットであるが、ピアノやサックス、パーカッションも必須のアイテム。チェッカーズは7人、サザンは6人、ハウンドドッグは6 人、オフコースは5人、安全地帯は5人、オメガトライブは6人・・・・。バンド結成には最低5人は必要だ。 そういうわけで、今回はボーカルの前田さんは忙しく働くことを期待して臨んだライブであった。 18時過ぎ、会場へ乗り込むと人の群れ。30代がメインであり、子連れも目に付く。みんないい感じで、TUBEのメンバーとともに年をとってきてるんだ なあ。去年は突然の出張で野外ライブを棒に振ったNaoが通り過ぎていったので呼び止め、二人はアイスコーヒーで喉を潤す。 ブルース・スプリングスティーンの「My Hometown」が流れ、なるほど今回のライブのタイトル「Your Hometown」との関連の選曲か。いよいよ開演。 1曲目は、アコギで始まるあの「Someday」。10年前に甲子園のラストで聞いて以来である。 ”夜空輝く星たちを見てると あの頃のみんなの顔が浮かぶ 元気でいるか落ち込んでいないか 遠い約束覚えているか・・・” 10年前の夏に、キャンプで夜空を見上げて満天の星空の下で語り明かしたあの頃が目に浮かぶ・・・。 なるほど、この曲ならピアノやシンセも要らない。4つの楽器で構成されており、4人のTUBEらしいナンバー。 2曲目は「Sky High」。予想通り、イントロのアコギは前田さん担当。ところがそのイントロが終わると、突然ステージが暗くなってアコギが消えた・・・。すると、いつ も通りステージをところ狭しと動き回るいつもの前田さんに戻る。やはり、ギターを持っていては、あのスピード感・開放感は表現できないのであろう。 しかし、4人だけというからか、ギターはもちろん、ベースの重低音が強烈に耳の底へと伝わる。ドラムの音も、激しく地響きのように、聞いているファンの熱き鼓動を刺激する。ボーカルも含めた4つの楽器が調和して、平等にこちらに伝わってくる。 MCのあと、シングルを3連発。事前に見たネットでは、1曲目は「夏だね」だったのに、なんと正真正銘のオリジナルバージョンの「湘南My Love」。これまで、アコースティックバージョン、ジャズバージョン、2002年バージョン、と数バージョン聞いたことがあるが、オリジナルは初めて。 うれしい誤算であった。この曲の聞き所は何といっても、ギターソロとラストの「忘れ得ぬひとよ・・・」の後に続くドラムのドラマティックな連続音。今回、オ ペラグラスでしっかり松本さんのスティックさばきを見ることができ、感激である。 ニューアルバムの話。 「BBQ」とは、「Bad Beach Quest」の略で、”最高のビーチを探せ”という意味とのこと。"Bad"は、”最高”という意味で 使われることがあり(口語だが)、昔、久保田利伸のベスト版「Baddest」というアルバムがあったなあ、とふと思い出した。「海の家」、「ジラされて 熱帯」を経てたどり着いたという「BBQ」というこのナンバー。イントロはギターカッティングがかっこよく、非常にスパイシーな曲であった。なんとなく 「情熱」のような。アルバムは概して、酸っぱいイメージな出来であり、ひとことで言うと柑橘系という。 で、なんと野外でしかやらないと思っていた「ジラされた熱帯」。振り付けの練習もしてきてないのに、そんなの聞いてないよ〜。さすがにハンドマイクで あったので、前田さんも振り付けは少し控えめ。ホーンセクションが必要な「ジラ熱」がなぜこのステージに?。これはオケだ。オケに対して、ギターとベース とドラムを重ねている。 ここで、仮想のラジオ放送を表現し、「KISS FM」のDJが登場。TUBEは、ゲストという設定であり、まるでラジオの番組を生で聞いているようなシチュエーションであった。席の後ろに楽器をはべら せて、長いトークでちょっといつものライブとは違った雰囲気。今年は「渚のオールスターズ」を18年ぶりに復活させるらしい。 アルバム「渚のカセット」を3枚リリースした80年代の活動から時間が経つのは早いものである。「カセット」という言葉ももう死語になりつつあるが、だからといって「渚のCD」ではずっこけそうになる。 「渚のオールスターズ」は当時、ムッシューかまやつ、亜蘭友子、織田哲郎、TUBE、栗林誠一郎などが集まって、まるでファミリーのような和やかな雰囲 気の企画ものであったが、今回の再結成ではもっと若い新メンバーが加わるという。本ライブでは、アコースティックの「Day In Vacation」。メンバー4人がそれぞれのパートを受け持つ。 ※次回の後半へ続く。 Set List 新着情報 ・シングル6月21日発売「みんなのうみ」(ライブでは演奏されず) ・アルバム7月12日発売 タイトルは「Bad Beach Quest(意味:最高のビーチを探せ!!)」 1.Someday(前:Vo&AG 春:EG 角:B 松:Dr) 2.Sky High(前:Vo&(AG) 春:EG 角:B 松:Dr) MC 3.湘南My Love:オリジナルVersion(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) 4.夏を抱きしめて(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) 5.月と太陽(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) MC 6.BBQ:新曲(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) 7.一気・本気・元気(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) 8.ジラされて熱帯(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) MC 9.きっとどこかで:Acoustic Version(前:Vo&AG 春:AG 角:B 松:Tumbarine) 10.Day In Vacation:Acoustic Version(前:Vo&AG 春:Vo&AG 角:Vo&B 松:Vo&Tumbarine) MC 11.Melodies & Memories(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) 12.プロポーズ(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) MC 13.夏を待ちきれなくて(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) 14.Only You 君と夏の日を(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) 15.涙を虹に(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) Encore 1 16.Season In The Sun:TUBEst Version?(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) 17.花火(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) 18.Smile(前:Vo 春:EG 角:B 松:Dr) Encore 2 19.Your Hometown:新曲(前:Vo&AG 春:P 角:B 松:Percussion) |