〜Final〜

"桜"というより、青春ソングっぽくなってきましたね。
青春ソングといえば、自分にとっては渡辺美里の「My Revolution」です・・・。

9.春よ、来い('94 松任谷由実)
 この曲は、ここ最近では“日本の春”がもつ独特の情緒を刻銘に歌い上げたものとして、深く心打たれた。
「ニュー・ミュージック」という言葉の母親のようなシンガーソングライター“ユーミン”。ポップでおしゃれな音楽、80年代は特 にシンセを駆使した都会的なサウンド。そのユーミンとしては、非常に意外なサウンドという印象を、当時受けたのを思い出す。音楽の引き出しの多さは、さす がに長年のキャリアである。
 この曲の“春”は、今、目の前に訪れている春ではなく、遠い過去の懐かしい“春”の光景。特に、自分の幼き時代の“春”を描写しているように思う。
 ピアノの伴奏が基本で、これが全箇所に亘って曲のベースになっているが、このピアノが何とも日本的で美しい旋律である。

 約30年前の小学校入学式。桜の木の下の、和服姿の母と慣れないブレザーを着ておめかしした自分。この写真は今はどこに行ったのか?
 そこには、幼き自分に惜しみない愛情を注いでくれた母親の姿が。
 春よ、遠き春よ、瞼閉じればそこに、愛をくれし“母”の懐かしき声がする。
 今も健在であるが、遠い日々の母の姿は今でも心に焼き付いている。

 今年入学式を迎えるわが娘は、新しき世界に飛び込んでいくが、さて、どんな想いなのであろうか。数十年前の母の気持ちがよくわかる。

まとめ
 “桜”は英語で言ってしまえば“Cherry Blossom”。しかし、日本人にとっては、桜はそんな簡単な横文字のひとことで片付けられるようなものではなく、古来からの伝統と歴史を もった、日本の風物詩の代表である。
 人生の大切な一場面を飾るのに最もふさわしく、その思い出の瞬間の一つ一つが心に深く刻まれていく。そんな重要な役割がある。喜びも悲しみも幾歳月。
 後から振り返っていい人生だったなあと思えるのは、満開の桜の傍らにて、素晴らしき友との別れを惜しみ、新しき仲間とめぐり逢えたからこそ、思うのであろう。
 また、“春”は、親として子供をもったときに、自分が体験した“10代、20代の春”とは異なったものとして映る。親の目から見た1年1年の子供の成長を顕著に認識させてくれる季節、“春”。
 これからの時代を担う我々の子孫にも幸多きことを心から祈りつつ、桜に対して多大なる感謝を示し、今年も桜の季節を迎えたい。

以上


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