9.彩〜Aja〜

 サザンにしては珍しい春の曲。雪解け水がせせらぎとなって山河を再び潤し、長い冬が終わる。春眠暁を覚えず。
卒業式、入学式と何かと行事が多いこの季節。桑田節の中の”優しさ”が強調されているが、反面、旅立ち・別れの季節でもあり、なんとなくせつない歌詞。その結果か、あくまでアコースティックへのこだわりが伺える。


10.BOHBO NO5

 こちらは、ちょっとヘヴィーなサマーロックチューン。
イントロのピアノの重い低音が、”灼熱の夏”の到来を予感させる。
エッチ系ロックは、サザンの得意とするところ。この曲はそれほどダイレクトには描写されていないが、ステージでは色とりどりのダンサーを侍らせて、ほとん どキャバクラ状態。「エロティカ・セブン」、「マンピーのG★スポット」、「ボディ・スペシャル」、「シュラバ★ラ★バンバ」、「女神達への情歌」 ・・・。過去のエッチ系シングルの数々。これらは、男なら誰もが心の底に潜在させている”欲求不満”を桑田氏が代弁していてくれ て、それを桑田流に爆発させたものだ。


11.神の島遥か国

 イントロが始まるや否や、一瞬にして”沖縄の離島”へテレポーテーション。
昨年のアルバム「夏景色」で、TUBEは初めて”沖縄もの”を披露してくれた。これに対抗するかのような、サザンも今年、”沖縄もの”をリリース。混沌とした現代社会とは隔絶された神の島、遥かなる南国の島。
華麗なる、E.Guitarと三味線の共演。”ちゅらさん”に出てきそうな砂のビーチで叫びたい、”あれはかみのしまーっ、はるかーくによーっ。”
しかしまあ、日本という国は国土面積はたいしたことないのに、北海道から沖縄まで様々な気候に恵まれ、本当に宝の島、神の島。日本人海外トラベラーよ、もっともっと日本を見直そう。


まとめ(仮)
 あるときは甘いバラード、あるときは辛口社会風刺、またあるときはヘヴィなR&B、歌詞は日本語と英語のMixture。そしてその実体は・・・。
”サザン”の音楽は、ビートルズから始まってボブ・ディラン、ビーチボーイズ、リズム&ブルース、ボサノバ、レゲエ、サンバ、加山雄三、昭和歌謡まで幅広い音楽にわたり、それらをうまく料理してわがままな我々ファンの食卓へ運んでくれる。
 様々なこれらの音楽因子を起源とし、突然変異か、はたまた莫大なエネルギーを持つ核融合により、”サザン”という未曾有の奇妙な”遺伝子”が誕生した。
これから先、この遺伝子はどのように進化し発展していくのか。デビューから今日に至るまで、億単位の細胞分裂が起こったが如く、現在の”サザ ン”という強大なエネルギーへと成長を遂げた。やはり、この科学的に分析不可能な”超遺伝子”は永遠に不滅であろ う。
 ”ロックンロール・スーパーマン”桑田佳祐の今後の活躍に期待を込め、さらに混迷の世の中に数々の名曲群を送り出してくれた(今後も)ことへの感謝を込めて、ここに一旦ペンを止める。

次回へ続く


<EZ>