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涙の海で抱かれたい 〜Sea Of Love〜 これも70年代の甘い香りがする。といっても、昭和歌謡ではなく、”筒美京平”系のほろ酸っぱいアイドル歌謡。溺れた恋の濃度 が強ければ強いほど、それを失ったときの”奈落の底”へ突き落とされた落差は大きい(経験は語る)。サイドスピーカーから聞こえ てくるスライドギター(?)の響きが、失った恋の甘さ、いやいや”せつなさ”を巧みに奏でている。 ”Love Story”の数だけ”Love Song”があるのか、それとも”Love Song”の数だけ”Love Story”があるのか? ラストのサビ前のお得意の一人多重コーラスと、最後に転調もあって、シングルとしても、なかなかの完成度と言える だろう。”ひと目会ったその日から、恋の花咲くこともある”ライクな瞬間的な恋の勃発、そして”過ぎ去った夏 ”と”失った愛しい女性”をラップさせ、呆然と、目的もなく波打ち際をさまよう。なんとめめしい男だろうか。でも、 その気持ちはよくわかる。 めめしい男の曲と言えば、徳永英明”レイニー・ブルー”(いや、これは女性の歌詞?)、TUBE”十年先のLove Story”、桑田佳祐”いつか何処かで”、の3曲。これって、泣ける! 失恋した後って、こういう曲でなぐさめられるのよね、ほんと。 注:この文章は、アルバムの歌詞ブックレット付属の桑田氏によるセルフ・ライナーノーツを見る前に書いたのですが、なんと、私の感じるところとそのライナーノーツの内容が部分的に重なっていることに、非常に驚きました。ですから、この文章、パクリではありません!! 雨上がりにもう一度キスをして JALのCMソング。 ”リゾート”がテーマだけに、歌詞は今にも南国へ飛んでいきたくなるような開放感。サザンポップの”陽 ”の部分が、如何なく発揮された感がある。燃える夏の太陽が呼んでいる、何かも日本に置き去りにして、さあ太陽の下、南国の海へ飛び出そう! 今年のTUBEのアルバム2曲目の”Canal Ways”的な印象もさることながら、”自由奔放”にあこがれるのは、忙しい現代人の”性 ”なのだろうか。科学技術が発展し、生活が便利になればなるほど、日々の生活で”人間らしいもの”が失われているよ うな気がする。”文明”とは、本当に人類を幸福にしてきたのか、またこれから先も、本当の意味での幸福をもたらしてくれるのか? 人類はこの先、どこへ行き着くのか? ”あの頃は風まかせ”、そんな生き方も20代初期なら許されたが、今では抱えるものもあってそんなことももうできないのだろ う、とひとり嘆くわが身・・・。せめて、音楽を聞いている時間の中では、”風まかせな自分”でいたい。 次回へつづく |