君こそスターだ

 "稲村ケ崎は今日も雨 海泣く南風・・・"。何度聞いたフレーズだろうか。2004年夏以降、最も聞いた曲。
 イントロは、ハモンドオルガンとE.Pianoの協奏で爽やかに始まり、このまま75年のヒットソング「木綿のハンカチーフ」につながりそうな、甘くせ つなく懐かしい70年代の香りがする。2004年にリリースされてアレンジは今風だが、曲のベースは70年代のテイストがする。ノスタルジックな時間に酔 うひととき、癒しの時間、忘れかけていた青春の”光と影”。ラストのさびの前、”白いカモメとケセラセラ 新しい旅 が始まる”の部分は、この曲の構成に文字通り”サビ”を効かせたウマさであり、さすがは桑田氏。タイアップ曲なの で、昨年、TVで頻繁に流れた。オリンピックのトラックに、ギターをかかえた桑田氏がいて、そこを数人のアスリートが駆け抜けていく・・・。そんな映像の イメージが頭に焼きついてしまった。本当は自分だけのイマジネーションの世界を作って楽しみたかった。
音楽って、そういう楽しみ方ができるからいい。
 余談だが、「僕らはこの曲でオリンピックを応援します。もうすぐオリンピックだね。バルセロナでヤらせろな、アテネでヤってね、なんてね。」と、2004年の海の日のライブのMCで桑田氏が言っていて、思わず受けてしまった自分が可愛い、ミーナ。


夢に消えたジュリア

 こちらは懐かしい昭和歌謡。ホーンセクションを豪華に使用し、バックにオーケストラ。「ブルーライト・ヨコハマ」は、親の世代の曲なのだが、それを今の 若い世代も知っているなんて、やはり音楽というのは世代を超えるすごいものである、と痛感する。桑田氏の曲は、このような昭和歌謡の曲が多い。56年生ま れの彼は、60年代の歌謡ショー”シャボン玉ホリデー”の影響を多大に受けているという。これまで、「Hotel Pacific」、「匂艶 The Night Club」、「東京シャッフル」のようなサザン歌謡で耳を慣らされてきたが、タイムリーに聞くことはできなかった”昭和歌謡”を この時代に聞けるのは感無量である。
 さて、この曲のイマジネーションは?、と言うと・・・。
 夏の十字架、十字架と言えばクリスチャン。キリシタンが迫害された時代、江戸初期。そんな時代に、ひとりの美しいキリシタンの女性(改宗後の名前がジュ リア?)との許されぬ恋を謡ったと、勝手にイメージしている。そして、彼女は時代の荒波にもまれて殉教、はかなくも二人の恋はこの世から消える。100年 早く、二人とも生まれて出会えていれば、結ばれたものを・・・。
 星座(ほし)は涙のシャンデリア、Julia , you are my dream.
うーむ、夏の夜空に愛しい人を思い浮かべる、なんと悲しい曲なのだろう。ラストのハープが、時空を越えた二人の愛の普遍性を表しているようだ。
 千年先でもLove Story 最後は君と・・・

つづく


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