思い起こせば、2003年夏、冷夏だった。
 この年の甲子園野外ライブでは、EZは風邪のため、2回目のアンコールの前に途中退場という憂き目に遭っている。今年は、TUBEデビュー20周年。特別な想いでライブに足へ運んだ人も多いであろう。EZもそのひとり。

 1985年、この年にTUBEがデビュー。
 Tシャツにブルージーンズというラフなスタイルで、爽やかなマスク。それから、もう20年経った今でも、他には夏はゆずらない、いや、ゆずらせない。 70年生まれのEZの世代は、ちょうど思春期の音楽に目覚め始めた頃とTUBEのデビューがラップする。ほとんどの曲を毎年夏にタイムリーに聞くことができた。あの曲のイントロを聞くだけで、"あの夏"がフラッシュバックされる。20年の間に変化点はあったものの、基本的なスタイルは一貫しており、だからファンは飽きずについてくることができたのだと思 う。

 マリンブルーの海・白い砂浜・澄み切った青空。これらをテーマに、毎年爽やかな風を送り続けてきてくれたことに感謝する。今になって、デビュー当時のライブツアータイトル"Seaside Vibration"という曲を"Sky High"のC/Wとしてリリースするのも、初心に戻るということを示唆しているように思う。僕らの音楽の原点は、"海" なんだと。20年目の原点復帰!!




 そして、2005年9月3日。
 9月に入っても、暑い1日だった。
 初めてライブに参加したのはちょうど10年前。その頃、ライブに来ていたオーデイエンスの年齢層は圧倒的に20代で、若い女の子が多く、目の保養になったなあ。今回、双眼鏡でざっと見回すと、大半が30代。小学校高学年の子供たちも結構おり、すでに2代目にまで影響している模様である。本当に、時の経つのは早い。

 前置きはこれぐらいにして、今回のライブ参加者をここで紹介しよう。
 下記の7名、
  "Half Moon"&"Straight to my heart" N@O
  "避暑地男" 改め "だって夏じゃない" 改め "Seaside Vibration" N川
  ウルトラどぴーかん"浪速の真夏男" うっちぃ
  "浪漫の夏" ドクターN田
  "色とりどりのAquarian girl " みどりさん
  "七色のCanal ways" ノアのお姉様
  "Made In Summer"改め"ジラされて亜熱帯" EZ
のはずだったが、"Half Moon"ならぬHalf Timeのギター小僧&カメラマンN@Oは、急遽出張のため、残念ながら欠席。我々4人のチケットを並んで取ってもらったのに。

 ライブ前に、ちょっとのどを潤すため、16時に甲子園駅前に全員集合。駅前の軽食レストランへ行くが、全ての席がTUBEファンに埋め尽くされたのか、30分ほど待ってやっと席へ。初めて会ったノアのお姉様の年齢を知って、見た目は独身のよう、と避暑地男が驚嘆。驚嘆の目が、普段の2倍くらいの大きさに拡大され、まるで西川きよしのよう。その瞬間をEZは見逃さない。
 実は、EZは皆に演奏曲予想リストを配布した後、あるサイトで、野外ライブ(豊田、横浜)の演奏曲リストを事前にゲットしていた。だから、今回のライブの流れは全てお見通しである、はっはっはっ。しかし、いつものようにイントロを聞いた瞬間の"ときめき"を感じることはできない。

 ほろ酔い気分でいざ出陣。
 久しぶりの甲子園は、球場内に入るやいなや熱気ムンムン。3塁側のオレンジBOX席は相変わらず狭い。このスペースで、"ジラ熱"のあの踊りを踊れ、なんて!?




18時を少し過ぎたところでいよいよ開演。
1曲目は「Surfin'ロックンロール」。メンバーが空中でサーフボードに乗って登場。
2曲目は「江ノ島ブギウギ」。ビーチボーイズ系が2曲連続。

 今年のアルバムは、20年間の集大成ということで、20年間で作り上げてきた音楽を1枚に集約したものであるとのこと。ラテン歌謡&エンターテイメント、スピード感・爽快感・開放感、涙と汗、レゲエ、メッセージソング、泣かせるバラード。全ての要素が、本作には盛り込まれている。メロディと歌詞のマッチングが秀逸である。

 "噴水"前には、TUBEの冬の曲をアコースティックなアレンジで、メドレーで聞かせてくれた。なんと、「冬の海岸通り」では、前田さんがピアノで弾き語りを披露してくれた。そうか、ピアノも弾けるのか。
"噴水"の曲は、「Love Song」。ライブでは初めて聞く。今では手に入れるのは困難な、あの「Beach Time 〜Seaside-mix version」のC/Wの曲で、曲のタイトルの横に、"春が作った冬の歌。アキが来ないでナツかしい"のコメントが、懐かしい。もちろん、「Melodies&Memories」でもおなじみ。このバラードベストは思い入れが深く、94年の空しかった冬空を思い出す。特に、ドラマティックなギターソロが。

 噴水のあとは、春ソロ。今回は、「真夏まで7000マイル」のビデオにも入っている、「J's Theme」。
「ロケットハナビ」では、前田さんが透明の玉に入ったまま登場。

 アルバム"Beach Time"からの"Go Ready Go"でノリがさらに増し、勢いが最高潮を迎える。このまま20年を振り返るロックンロールメドレーかと思いきや、カスタネットマンの登場とは、誠に非常にもったいない構成である。引き続き、Beach Boxer、Change、Let's jump などで、ひたすら突っ走って欲しかった・・・。

 "海の家"は、昨年、ライブに行けなかっただけに、非常に貴重なエンターテイメントにひたるひととき。毎年、日本全国の海の家で流れることを期待する。個人的には、踊りを事前に昨年のライブビデオ&7月発売のDVDでほとんどマスター。動きまくっているのに、前田さんの息が上がっていないところは、さすが長年のキャリア。こちらは、スペースの関係で、踊り全開ではなかったが、次回のカラオケでは皆さん練習のうえ、大いに盛り上がりませう。




 MCが続く。「みんなさあ、時々、愛ってなんだろう、勇気ってなんだろう、って思うときがあるよね・・・・。」以下、省略。内容、忘れました。TUBEの曲は、「涙」、「汗」、「愛」、「笑顔」、「友情」、「勇気」、「情熱」、「夢と希望」を様々な形で表現し、聞いている人がその曲の中で、曲の主人公と同化できる不思議な力をもっている。

 さてさて、MCで、ライブ前のリハーサルの話。
 暑い中のリハーサル、この悪環境下では集中力が途中でなくなり、最後まで演奏など不可能だという。やはり、観客からパワーをもらってこそ、最後までできるのだと。ライブでは、"みんなからのパワーをもらって、それを充電し、すぐさまそれを放電している"と。なかなか、うまい表現だ。

 ラストの曲は、20年間の思いを込めて、ファンへの感謝の意をこめて作った歌だという。
 心を込めて歌います、との前フリの通り、声が尽きるまで熱唱してくれた。

 今回の野外ライブでは演奏されなかったが、"Seaside vibration"は、全ての生物は海から生まれてきたという、地球の宝物、"海"への感謝をこめた歌。海、愛、世界平和、環境保護。TUBEのメッセージソングとは珍しい。日本は海に囲まれ、幸運なことに生まれたときから海を身近なものとして体感できる。アメリカ大陸など内陸の人間にとって、海は遠い存在。海がなければ夏はない、夏がなければTUBEは存在しない、TUBEがなければTUBEチームも存在しない。




 "20年"は単なる通過点である、とライブでは言っていた。
 これまでの20年間の歴史。それぞれの夏の思い出へのTUBEの曲の浸透とその半永久的な輝き。もう二度と戻ることのない貴重な夏の思い出をいつまでも色濃く脳裏に焼き付ける、不可逆変化を促進する機能。これらに感謝し、これからも心からTUBEを応援したい。海は広いし、肉眼で見る限り無限大である。 なぜだか心が洗われる。いやなこと、苦しいこと、つらいこと、全てを忘れさせてくれ、純粋な気持ちになる。そんな"海"と"TUBE"に感謝をして、このレポートに終止符を打ちたい。

 体中が感じてる空と海のハーモニー
 僕らのSummer Day 忘れないあの笑顔
 夏のキラメキと笑い声
 N・A・T・S・U 誰もが胸躍らせるシーズン 心は南へ誘われて
 始まりと終わり 二人の熱い涙 砂浜だけが知っている
 素敵な仲間と熱い思い出をくれた 夏よありがとう 終わらない夏に・・・・。


2005.9.3.甲子園 演奏曲目
(with うっちぃ、N田、N川、みどりさん、ノアのお姉さま)

1 Surfin'ロックンロール
2   江ノ島ブギウギ
3   涙を虹に
4   Horizon
 
5   Summer Walker
6   Canal Ways
7   Sky High
 
8   ベストセラーサマー
9   だって夏じゃない
10  夏を抱きしめて
 冬のTUBEの曲(噴水までは、Acousticなアレンジ)
11  Stories
12  Dance with you
13  きっとどこかで
14  冬の海岸通り(前田 ピアノ弾き語り)
15  Love Song
 
16  春ソロ(J's Theme〜Jaguar〜J's Theme)
17  ロケットハナビ
 
18  Ding! Dong! Dang!
19  You'll be the Champion
20  Go Ready Go〜カスタネットマンとの空中戦〜Heart of R&R
21  Hot Night
 アンコール1
22  ジラされて熱帯
23  ガラスのメモリーズ〜さよならイエスタディ〜あー夏休み
24  海の家
 アンコール2
25  サヨナラ My Home Town
26  a song for love





By EZ  〜2005年、あの夏を探して〜