ジャケットと歌詞カード内部の写真を見るからに、「ゆずれない夏」バリの気合いの入ったリゾート一色というのが、今回のアルバムの外見。
さて、中身は・・・。じっくり味見してみよう。

1.  恋のMagma
ミドルテンポのラテンのリズム。
「Blue Reef」のOpeningで意外な感じを得た印象に近い。ジリジリ照りつける蒸し暑い 怪しい雰囲気で幕を開ける。今年は"四季"を通して、と言っていたのに、のっけから「夏」とは、うれしい裏切りではないかっ!

2.青いメロディー
夏男のコメント通り、イントロを聞いてほっとする瞬間。これがTUBEの音楽の原点だな。

3.Let's go to the sea
一転して、ダンスチューンのリズム。熱―い夏の到来だ!! だいぶ前のビビアン率いる何とかビスケットの「タイミング」のノリだと思いませんか。でも比較的、ライトなラテンのリズムで、オアシスへー。「燃える煙る・・・」のノリは、もう結構です。

4.太陽は知っている
来た来た、という感じ。さびから入るナンバーで、TUBE音楽の王道を行くものである。開放的で、このタイプのTUBEのテンポと歌詞。これを待っていました。
何かも忘れて、海へ、水平線へ、青空へ昇天しよう!!

5.Summer Breeze
これまでのアルバムでは、2曲目に入っていたような曲。(Sail Away forever、Tシャツの恋、シャララ、楽園 etc)
アルバム1曲目でいきなりハイテンションで突っ走り、次にややクールダウンさせるためにアコースティックに決める。しかし、うまくアルバムのクリーンナップにつなげる大切な役目。なぜかこの順番に位置する意味は?

6.We are free
ギターとドラムのからみが心地よい。ライブでの手拍子が待ち遠しい。リズムを間違えないよう、要練習。

7.夕焼けの前に
打ち込みのようなベース音に、アコギ。内省的な歌詞に、ちょっと曲の本質を理解するのに時間がかかりそう。

8.青空のピエロ
これも内省的な歌詞で、奥が深いけど、もう少しストレートな感じの方がいいと思うが。

9.Fujisawa Sunlight
2曲しっとりしたところで、空に抜けるような開放感がグッドです。このターニングポイントを意図的に作っているところが心憎い。

10.誰のせいでもない
懐かしいメロデイだな、というのが第一印象。どこかで聞いたような。
そうか、Bメロから「Horizen」のようなリズムになるんだ。

11.愛の詩
アルバムのラストを飾るバラード。
ピアノのイントロから始まり、これからどう展開していくのか、と期待を膨らませる。
「僕たちはどこへ」に似た、抽象的なテーマであるが、おそらく時間が経つにつれて、味がわかってくるのだろう。ということは、第一印象ではイマイチってことか・・・。


最後に
活動期間が長くなるにつれ、曲の本質を理解するのに時間がかかりそうなものが多い、というのが最近のアルバムの印象。
「僕が僕であるために」、「真夏の雪」、「誰のせいでもない」、「Do I Do」・・・。
「僕たちはどこへ」、「Smile & Peace」のような誰に対して、どのようなメッセージなのか、はっきりわかる歌は書けないのか・・・。自分に対する反省なのか、他人への応援歌でもない。自分へのメッセージなのか。"生きる意味"とは・・・。
単純に、「夏」だけではダメだと思っているからなのか。しかし、ファンはワンパターンでもいいから、いつものお決まりのものを切望しているのである。

20代の頃、貪欲にTUBEを聞いていた。非常にハングリーだったと思う。
それはあくまでも"夏"、それも蒸し暑い都会のビルの谷間の一角ではなく、はるか何千マイルも彼方でのリゾートで過ごす"夏"。
やしの木の木陰でハンモックと戯れながら、だらだらと時間を過ごすが、そこには普段味わえないリラックスした空間がある。そう、TUBEはそうゆう時間を演出するためにあるのではないか、と。

これぞ、今回のテーマ"オアシス"である。メッセージは要らない。ただただ、日常の疲れを癒し、非日常的な時間を超リラックスして過ごすとき・・・。
そこにTUBEがある限り、こんなに贅沢でゴージャスな時間の過ごし方は、他にありえない。

このアルバムが、全国のTUBEファンの"心のオアシス"になることを祈ってやまない。


<EZ>