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2003年7月26日未明、頭痛と熱で目が覚めた。熱(といっても、38度程度であるが)を出すのは、7月に入ってから3度目である。今日は、TUBEのライブを控えているというのに。これでは、今回はライブに行けないそうもない。覚悟を決めるべきなのか。鎮痛剤で何とか睡眠に入ることが出来たが、26日朝起きたときも、微熱で調子が悪い。今年は、10年前を思わせる冷夏で、TUBEのシングル・アルバムの売り上げも鈍いという。TUBEの音楽は、スイカと同じく、まさに、季節の生ものなのだ。
甲子園に着くと、いつもはすごい直射日光と熱気でライブが始まる前から既にムンムンしているのであるが、今年は九月の蝉しぐれが如く、涼しい雰囲気で快適である。n@oは開演ジャストの18時に現れたが、夏男は予告どおり、とうとう現れなかった。夏の風物詩のTUBE野外ライブチケットは紙切れになってしまったのか?
「Surfin' in the Snow」のイントロで、わーつと球場全体がどよめいたが、これは春畑ソロのインストであった。日の丸飛行隊のコスチュームで、前田氏が登場。1曲目は、「I'm in love you 〜 」で、早くもワンパターンの兆し。しかし、2曲目はなんと待ちに待った「Summer City」。野外ライブ9回目、ホールも入れると14回目にして初めてお目にかかることが出来た。と思って油断をしていると、その後、なんとラテン3連発。MCの後、「海へ行こう」シリーズで3曲。やっと静かに曲が聞けると、安堵の瞬間。ホーンセクションを従えてのゆったりとした雰囲気の「海へ行こう」。「夏を抱きしめて」のC/Wであるが、忙しい毎日で忘れかけていた夏・海への情熱を歌った、まさに我々の年代のための癒し薬のようなナンバーである。しかし、頭痛と熱は一向に去る兆しはない。ライブが始まれば、ふっとんでいくと思っていたのは、甘かったのだろうか。これが後に予想もされなかった結末となる。
待てどくらせど、今年のアルバムの曲が出てこない。そろそろバラードコーナーに近づいているというのにである。「青いメロディ」の後、イントロですぐわかった「Close your eyes 〜」。しかし、演奏のみで歌が出てこない。前田氏、歌詞を間違えたのではなく、冒頭の歌詞がまったく出てこなかったようである。しかし、野外ライブでこの曲が聴けるとは思っていなかったので、本日の拾いもの2つ目である。この5分の間、94年の冬に記憶が飛んでいた。春畑ギターが泣いている。この調子で、次は「Remember Me」。ここ2,3年の野外の噴水曲は、バラードベスト「Melodies & Memories」からの出典が多い。個人的には非常にうれしい。本日の拾いもの3つ目である。
噴水が終わり、前田着替えの時間を今年は何で埋め合わせるのかと思いきや、前田以外のメンバーがはっぴに着替え、和太鼓パフォーマンスショウである。もう、これで次の曲は見え見えであるが、伊藤一義ショウよりは有意義な時間である。と、油断したのもつかの間、故三波春夫氏の「世界の国からこんにちは」で舞台から登場したのは、まさしく伊藤一義氏。久しぶりの登場である。
さて、この時点ですでに時間は午後7時半を回っているが、今頃になって、TUBE野外ライブにはふさわしくないスーツ姿(ノーネクタイだったが)の男性が我々の列に入ってきた。初め、まったく気にならなかったが、しばらくしてみると、n@oの隣に座っている。あれ?すると、本人から、夏男の家内の兄です、との言明。なんと、夏男、自分のかわりに義理のお兄さんをライブに送り込んできたのか!!予想もしない展開に、二人は苦笑。しかも、初めて見たのが、"伊藤一義"ショウ! これがTUBE、と本人わが目を疑ったに違いない。我々としても、この醜態をライブの常連でない人に見られて非常に恥ずかった。
とまどいを隠しつつ、「湘南盆踊り」へ。ここからは、やはりいつもの野外ライブワンパターンへとはまっていった。さらに、微熱もおさまらない。「You'll be the champion」では、演奏と聴衆の歓声がさらに増幅され、EZの耳へのどよめきが最高潮に達した。記憶が定かではなかった。周りの人々は盛り上がり最高潮を迎えているというのに・・・。「Hot Night」で、一応アンコール前の曲がすべて終わった。が、これまでアルバムの曲がほとんど出ていない。おかしい!アンコールから、アルバムの曲が連呼されるというのは、予想しにくい。体調もいっこうに回復する様子もない。
アンコール1が始まったが、EZはとうとう座り込んでしまった。立て、立つんだEZ。お前は頭痛と熱ぐらいで、そんなにも腰抜けなのか。TUBEスピリッツはどこに行ったんだ!今まで見ることがなかった光景である。ほとんど、無気力状態で、音楽が右耳から左耳へ通り過ぎていく、空しい時間。こんなことは今までになかった。アンコール1が終わると、夏男の義兄もライブが終わった後の規制退場を察知したらしく、そそくさと球場を後にしてしまった。本当に楽しんで帰っていったのか?
シートに座っていることさえ苦痛なEZは、一大決心をするか否かで悩んでいた。最後までライブを見届けると規制退場で、津波の中に押し流されるのみである。しかし、アルバムの曲を聞かずに帰るは、一生後悔するかも。この体調の悪さは尋常ではない。ここは、心を鬼にして、球場を立ち去ることを決意した。演奏曲目を記したメモをn@oに託し、空いているゲートをくぐった。球場を出た瞬間、アンコール2の1曲目のイントロが地鳴りのように聞こえた。やはり予想していた展開だった。せっかくなので、もう1曲も、と欲の皮が突っ張った。球場の隣の高速道路下で耳をすまさなくても、どよめきが聞こえてきた。「あー夏休み」だった。やはり、途中で抜け出した選択は正しかったようだ。球場の周りには、子供を連れたライブ参加者が散見された。規制退場では、子供が我慢できないので、やむなく早めに退場したのであろう。こうゆう人が結構多いことに驚いた。今まで、経験したことがない光景だけに、新鮮ではあった。
結局、一人二人消え、n@oのみが取り残される羽目になった、野外ライブ。前代未聞の非常事態である。n@oのみが最後までライブを見届けることとなり、一人になっちゃった?!
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I'm in love you, good day sunshine
Beach Time
Summer City
ガラスのメモリーズ
さよならイエスタデイ
裸天女 〜Latin Girl〜
Summer Breeze
海へ行こう
シャララ
青いメロディ
Close Your Eyes, Hold Your Dreams
Remember Me
和太鼓
世界の国からこんにちわ(伊藤一義)
湘南盆踊り
Truth of Time
夏を抱きしめて
You'll be the champion
Only You 君と夏の日を
Hot Night
アンコール1
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恋のMagma
だって夏じゃない
恋してムーチョ
Let's go to the sea〜OASIS〜
アンコール2
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シーズン・イン・ザ・サン
あー夏休み
愛の詩
まあ、今年の夏の気候は異常である。従って、今回のような異常な出来事が起こっても不思議ではない、と自分を慰めるEZではあったが。少々、後味の悪いライブとなってしまったが、健康がいかに大事か、ということをまざまざと知らされた夏のひとときであった。
今年は秋も活動するというTUBE。今回のリベンジを秋のライブで行う事を、夏の夜空の下で誓ったEZであった。
<EZ>