Wow Wow Wow・・・
2020年8月XX日。
俺はスタジアムの観客席のWAVEの真っ只中にいた。人々の歓声が地鳴りのような響きを作り出し、オリンピックスタジアムのグランドはもちろん、日本の大地をも揺るがす。
オリンピックの金メダルの栄光を賭け、走る・投げる・跳ぶ人たちを応援する人々の熱い想いが大波となって空気中にエコーする。
おとなしく見える俺だって、アスリートに賭ける情熱を声に出して届けたい想いはあるんだ。しかし、このスタンドの歓喜のどよめきでそれもかき消されてしまう。
こんな興奮のるつぼと化したエキサイティングな環境にいるかのような嬉しい錯覚に陥らせてくれるサザンの1年ぶりの新曲。



時を駆けるよ My Home Town 恋の花咲く都。
どうすれば年を重ねても若さみなぎるこんなカッコいい曲を書けるのか。しかし、この方の才能に今更驚いている場合ではない。
そしてこんなことを想うのは愚かな贅沢か、この曲は2020年の8月まで取っておいて欲しかったと。

桑田さんの曲には珍しく、サビから入るナンバー。
アコギでサラサラ始まったかと思うと、サビでは今にも走りだしたくなるようなエネルギーを湧きたててくれる、この疾走感、躍動感、爽やか感。
そして、颯爽と流れる時間・風を感じる曲だ。
桑田さんの曲のもう一つの魅力“エロスな曲”とのこのギャップがたまらない。

限界に挑戦するアスリート。
そう日本国民は皆、決勝戦では敗れはしたがグランドスラム準優勝の快挙を成し遂げた一人の青年から希望と勇気をもらったばかりだ。
先の見えないこのご時世、家族のために働く一般社会人だって立派なアスリート。
向かい風の中、明日へ生きる活力を我々に惜しみなく与え、前向きに生きることに後押ししてくれる、永遠のスタンダードがまたここに誕生した。
こんな曲にまためぐりあえたことに感謝する。

以上




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