35周年を記念した昨年のセルフカバーベストは80年代の曲にフォーカスし角松作品も多く取り上げ、期待感が最高潮であったが、やはり(というか予想通り)オリジナルの角松アレンジを超えることはできなかった。
今年も同じくセルフカバーアルバムがリリースされた。選曲には角松の息のかかったものはなくそのプレッシャーから解放され(?)、また本作のアレンジはほぼオリジナルを踏襲し期待を裏切らず、ボーカルは今の杏里そのものを反映しており、ライブ感がある。全曲フェードアウトなしで、まさに今の杏里が歌うライブバージョンと言ってもいい。
聞くところによると、楽器の音を別々に録ってそれらをミックスしたのではなく、用意ドン!で一発録りとのこと。それゆえ、ライブ感が出ているのか!と納得する。

エバーグリーンなテイスト・杏里自身のボーカルから生み出される独特の夏の潤いが融合され、今後もこの季節には欠かせないアイテムとなってくれる、と期待感が持てる。
歌っているキーはオリジナル当時のものであり、50代になってもキュートでみずみずしい声が夏という季節と共鳴しエコーする独特のグルーブはさすが“夏女”である。
夏が似合うかっこいいお姉様には経年劣化などどこ吹く風、という感じだ。


アルバム収録曲
1. BOOGIE WOOGIE MAINLAND(’88)
2. Groove A・Go・Go(’89)
3. SURF & TEARS(’87)
4. 嘘ならやさしく(’91)
5. 思いきりアメリカン(‘82)
6. CAT’S EYE(’83)
7. ALL OF YOU(’86)
8. ドルフィン・リング(’93)
9. ラスト ラブ(’91)
10. 砂浜(’82)
11. 夏の月(’98)
12. オリビアを聴きながら((78)
13. 嘘ならやさしく -Live Arrange Version-(’91)

街を徘徊する中高年に仲間入りするにはまだまだ早い気がするが、これを聞いて海岸線を徘徊するのであれば、ちょっとかっこいい中年の夏の過ごし方かもしれない。
20数年前のような派手な曲調で彩られたオリジナルアルバムを、来年の夏こそリリースしてくれることを祈る。。。





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