秋深まり、例年ならオフコースと浜省バラードにどっぷりつかる季節だが、今年は昔のCDをちょっと取り出して聞いてます。それは。。。 久保田利伸氏が89年10月にリリースしたベスト盤、バッバッバッバッBaddest〜。昔懐かしい、ペッペッペッペッペンションファーイブみたいな口調で。わかる人にはわかる(笑)。 日本人離れした卓越した音楽センスと歌唱力、そしてR&Bとブラコンに造詣が深いその知識と溢れる才能で日本のR&Bそしてファンク音楽の先駆者的存在だった。

今はあまり話題にならないが、もっと評価されても良さそうな。1曲目の「Timeシャワーに射たれて」で、アルバムののっけから、この脳天を撃たれた記憶は懐かしい。アカペラ・ラップそして独特のビートのMixture。「Missing」、「一途な夜、無傷な朝」、「Cry on your smile」といった渋いバラードの一方で、「You were mine」や「永遠の翼」、「流星のサドル」といったアップテンポな曲との対比が素晴らしく、アルバムのバランスは絶妙。

いつ聴いてもこのアルバムは新鮮。そして音楽に奥行きがあって、日本人がこれほどまでにブラックミュージックを表現できるんだ、と世間に認識させ、その後の若手ミュージシアンの見本となった。当時、世間はバブルの最後の時を謳歌した時代だったが、ブラックだとかソウルだとかそんな音楽ジャンルを特に気にせず、誰もが“トレンディ気分”に酔いしれて聞いていたアルバムだったと思う。この年が日本にとって大きな節目になる年になるとはだれもその当時予想もしていない、その後の日本の低落ぶりを知っている我々だが。

自分にとっては、今でもMisiaや宇多田ヒカルのように、他の人とは違った雰囲気で少し近よりがたい神秘的な存在である。いかにも秋の夜長に聞くにふさわしい、アダルトテイストなサウンドとボーカル、特にバラードは。 たまには、今を忘れて若かりし頃に聞いた音楽に酔いしれる時間があってもいいのではないだろうか。「Cry on your smile」できっちりラストを決めてしめてくれる、この平成元年の究極のベストに感謝して、今夜もよく眠れそうだ。。。 その2に続く。




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