9月26日、達郎ベストがリリースされた。37年間の集大成で3枚組49曲+ボーナス盤の4枚組。しかし買わなかった。元来、ベスト盤は好きではない。やはり、オリジナルアルバムを1曲1曲じっくり聞きたい。今後オリジナルアルバムがリマスターされた最新の音で、(シングル、アルバム曲を問わず)好きな曲を心ゆくまで味う。これこそ至極の時間である。

しかし、このベスト盤への反響は私の予想に反し、すこぶる評価が高い。このご時世にして、発売から10日ほどで売り上げは25万枚を超えたらしい。“エバーグリーンの輝き”とも評される。
♪にーせーんーマイル飛び越えて・・・
氏の音楽は、時代にこびない・ひるまない・さびない。

“-いい音しか残れない”
氏がTV出演した80年のマクセルカセットテープのCM(CM曲は、あのRide On Time)で、これはカセットの宣伝のための単なるキャッチコピーであった。しかし、このキャッチコピーが、何十年も経ってから、このベストアルバムで自らの音楽を語ることになろうとは。

さて今年は、桑田氏、達郎氏とベストをリリース、そしてユーミンまでも。日本音楽界の大御所がなぜに、今年ベストを出すのか?“何かの時代の終わり”の始まりのような予感がする。達郎氏がある雑誌で曰く、“CD生産がもうすぐ終焉するかもしれないため、何かの形で自分の曲を残しておきたい”と。確かにそうかもしれない。人の娯楽も多種多様になり、今日、プレイヤーの前に座って耳をスピーカーにくぎ付けにするというような休日の過ごし方をする人はめったにいない。手軽にどこでも聞けるコンパクトさが求められ、パッケージをわざわざ買う必要性もなくなってきている。音楽配信にビジネスを奪われ、生産してもそのコストを回収できない。(TUBEは毎年アルバムを作っているが、はたして生産コストを回収できているのか?) そういう背景が大御所に(バックではレコード会社が)ベスト盤をリリースするように、扇動しているようである。

しかし、やはり“いい音しか残れない”の思想を信仰する小生としては、オリジナルアルバムのリマスター盤のリリースを懇願する。好きな曲なら飽きが来ないので、リマスター盤を何度でも買いなおします!さしずめTUBEなら、80年代後半から90年代前半のオリジナルアルバムのリマスター盤をターゲットにしたい。



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