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2001年 夏。 さあ、これから21世紀初めての夏を迎えるが、胸躍るような気持ちで夏の訪れを心待ちにしているのは、私だけではないでしょう。そう、これを読んでいるあ・な・た・も。そこで今回、今までに私が出会った、夏を彩る超お薦めのアルバムについて熱く語ってみたいと思う(今回はTUBEには遠慮してもらいます)。これらは、私がそのアーティストのアルバムの中で初めて聞いたものであり(3、5、8は除く)、そのアルバムとの出会いがなければ、おそらくそのアーティストには深入りをしなかったであろう、私にとって運命的な出会いのアルバムと言える。
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1.Timely!! (杏里 '83.12.21. release) TUBEが夏の王道をひた走る唯一の男性ミュージシャンなら、杏里もまさしく夏を彩るおしゃれな大人のポップスを聞かせてくれる、まさに夏の女王である。「Cat's Eye」、「悲しみが止まらない」の2大シングルが収録されているが、それらよりもさらにグレードの高い、爽やかなSea Breezeが目の前で感じられるサマーサウンドと、都会的エッセンスを散りばめたおしゃれなシティポップスで構成されている。夏をテーマにしたWest Coast で聞きたい曲が詰まっており、海岸線のドライブに最適。このころ、夏を意識した曲を多く作曲していた角松敏生がプロデュースしたこともあって、アレンジも、当時主流となっていた歌謡曲っぽさは全くなく、洗練された音が全曲に亘って輝きを放っている。
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2.Another Summer (杉山清貴&オメガトライブ '85.7.1.release) 83年のデビュー以来、シティポップスの一時代を築いた伝説のバンド。大ヒットシングル「ふたりの夏物語」をフューチャーした5枚目のアルバム。シティポップスの草分け的同バンドが、このアルバムでリゾートサウンドとシティポップスを融合させることに見事に成功。だが、TUBEのような太陽がサンサンと照りつける夏と言う感じではなく、涼しげな曲ばかりであり、透き通るような杉山清貴のヴォーカルが避暑地に来たような幻想にリスナーを酔わせる。残念ながら、85年秋に最後のアルバムとシングル「ガラスのPalm Tree」をリリースした後、人気絶頂期にオメガトライブは解散してしまった。
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3.Big Wave (山下達郎 '84.6.20. release) 前半部は達郎のオリジナル曲で構成され、後半部はビーチボーイズをメインにカバー曲で構成されている。抜群のSound Qualityで作られた全詩英語のアルバムである。1曲目のイントロから、まるで波の頂上にいるような躍動感あふれるサウンドに魅了される。その後、一人多重コーラスの嵐による美しいハーモニーとウエストコーストポップミュージックの相乗効果により、見事にサーフィンミュージックとして高い完成度となっている。ちなみにギター、ベース、キーボード、ドラム、コーラスはほとんどの曲で達郎一人による多重録音であり、多才な一面もうかがえる。特にコーラスでは、達郎の声の広い音域には圧倒される(ベースからファルセットまで)。こんなアルバムを作れるのは、その当時、いや、これからも達郎以外にはいないであろう。その爽やかさはTUBEを超越していると言える。
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4.Sea Is A Lady (角松敏生 '87.7.1. release) 角松敏生が贈るサマーインスト第一弾となる本アルバムは、ギターリスト角松、アレンジャー角松としての彼の才能を満喫できる。まさに、ギターとシンセを前面に押し出し、隅から隅までリゾートに固執した本作は、夏を愛するものなら、誰もが共感できるアルバム。日本の夏は、暑くて短い。このアルバムは、ひと夏の出会いや恋という、脳裏に焼き付けたい1シーンを演出するためにあるもの、と彼のライナーノーツにも書かれていたような…。私個人が持つ、夏へのあこがれの根底に流れる思想と合致しており、共感を覚えた。曲全てに女性の名前が付けれらているのも、角松らしくシャレが効いている。
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5.Self Portrait (稲垣潤一 '90.4.4. release) 夏というより、初夏といった方がふさわしい爽やかな曲が勢揃い。彼の声は非常に透明感があり、キーも高いが、どちらかというとセンチメンタルな印象が強い。しかし、この透き通る声をうまく夏にだぶらせた明るいテンポの軽快な曲が満載されており、初心者にも聞き易い内容である。私が最も好きな稲垣サウンドのスタンダードと言えよう。サウンドもさることながら、詩もひと夏を彩るような11のストーリーが1枚のアルバムで味わえる。
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6.A Long Vacation (大滝詠一 '82.10.2. release) ポップス界の大御所、大滝詠一がリリースした伝説の名盤である。アナログレコードの中で、初めてCD化されたのは、実はこのアルバムらしい。タイトルの通り、Vacationを楽しむためにもっていきたいアルバム。当時、車にカーステレオが標準装備され始めた時代であり、アウトドアーで音楽を聞くということが世間一般に浸透しつつあった。そんな時代を予期するかのように、"Breezeが心の中を駆け抜ける"、というキャッチコピーで発売された同アルバムは、若者の間では夏必聴のアイテムになったらしい。(知らない人がいるかもしれないので、簡単に紹介しておくが、大滝詠一先生は、これまで数々のヒット曲を生み出している。松田聖子「風立ちぬ」、森進一「冬のリビエラ」、小林旭「熱き心に」、太田裕美「さらばシベリア鉄道」などの曲を書いているが、さびの部分がいかにも大滝らしさをかもしだしている。)
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7.Paradise Door (Trade Love '95.7.21. release) 残念ながら、これはおそらく巷ではもう入手できないのではないか? 95年夏、ジャケットに写っている美しい南の島の写真に魅せられて、たまたま買ってしまったアルバム。(この時、いかにジャケットは大事かと改めて思った。TUBEのアルバムでも言えるが、ジャケットにいまいちなアルバムは内容もたいしたことないことが多い。)全くの博打であったが、内容は期待をはるかに上回った出来である。清涼感あふれるヴォーカルと南の島へ誘われるサウンド。もう1曲目から、モルジブに行ったような幻想に駆られる。「渚のオールスターズ」の亜蘭知子似の声で、ひょっとしたら女性版TUBEといった感じか? TUBEのアルバム「N・A・T・S・U」のような雰囲気が私の印象である。もし興味があれば、探してみては?
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8.paradise (杉山清貴 '93.6.25 release) 御存じ、元祖夏男のサマーソングのベスト盤。これ1枚で、ハワイかタヒチかニューカレドニアに旅行に行ったような気分にさせてくれる。私個人、フロリダでキーウエストまで3時間のドライブで、海のハイウェイの上で聞いたため、特にマリンブルーの海が脳裏に焼き付いている。これは、夏を愛するTUBEファンなら、一度は聞いてもらいたいアルバムである。2.で紹介したオメガトライブのアルバムとは180度異なり、目一杯、太陽と水平線を肌で感じられる曲ばかりが詰まっている。どうして、まあ、こんな心地よいサウンドを作り上げることができるのか。個人的には、このアルバムへの想いは強く、TUBEst と並んで夏の定番として店頭に置いて欲しいのであるが…。
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9.Club Surf & Snowbound (浜田省吾 '87.6.28. release) めずらしく浜省が、夏とクリスマスの季節限定向けのアルバムを出した。A面はサマーソング、B面はクリスマスソングとなっている。山下達郎効果か、コーラスにものすごく凝っており、美しい響きを解き放っている。浜省自身も多くの曲で、コーラスに参加している。A面のサマーソング編では、ビーチボーズばりのコーラスを張り巡らし、夏のとろけそうな恋にぴったりの甘いサウンドになっている。
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とまあ、ここで9枚のアルバムを紹介したが、夏をこよなく愛する私としては大のお気に入りのアルバムばかりで、優劣をつけることはできない。日本の夏は短いと言われるが、5月から8月にかけて、初夏、梅雨、盛夏、晩夏と夏という1つのシーズンに対しても四季があり、その季節それぞれに対して楽しみ方もあると思う。これらのアルバムは、これまで私自身が過ごしてきた夏の一瞬に、永遠のきらめきを刻み込んできたものであり、「あの夏を、そしてこれからも素敵な夏を…。」という夏への一筋縄には説明できないノスタルジックな想いを、今もなお私の胸に湧き上がらせてくれるものばかりである。(最近、妙にノスタルジックになってしまった。年のせいか・・・。)従って、以上の9枚は私にとって、これからもずっと夏になれば聞き続けていくものであろう。 | |
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